1/6(27㎝)ドールヘッドのメイクに、拡大鏡(ルーペ)は必要? 何倍が適当?

ドールヘッド
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1/6(27㎝)ドールのヘッドは、頭頂から顎までの長さが約4㎝ほどです。最初に見たときは、まあこんなもんかと思っていたのですが、いざ顔を描こうとして、あまりの小ささに愕然としました。

そこで、まずは拡大鏡にて、見え方の確認をしました。結果から述べますと、以下のようになります。

  • 1/6(27㎝)ドールヘッドのメイクには、拡大鏡(ルーペ)があった方が作業はやりやすい
  • 両手を使用するので、メガネタイプの拡大鏡がよい
  • 倍率は1.6倍でも作業ができなくはないが、できれば3.5倍が欲しい
  • 3.5倍を超えると、ドールとレンズの間の距離が10㎝を切ってしまい、拡大鏡に筆や手が当たり、逆に作業が難しくなる可能性がある

1/6(27㎝)ドールヘッドのメイクは3.5倍程度でOK

USBカメラを使って、パソコン画面に大写ししながら作業しようか、あるいはタブレットのカメラ機能を使って拡大画面を見ながらにしようか、などといろいろ考えてみましたが、装置が大げさな割には、果たして作業性がいいのかどうかなんとも言えず、まずはオーソドックスに拡大鏡(ルーペ)を用いることにしました。

手持ちのメガネタイプの拡大鏡は1.6倍です。読書などに用いられるメガネタイプの拡大鏡は一般にこの倍率の物がほとんどです。

実際、この倍率でも作業ができないことはありません。ですが、文字を見るよりもはるかに緻密な作業でもあり、もう少し拡大できればと思いました。

「いっそ、10倍くらいの精密作業用の眼鏡を用意しようか?」

そう思ったものの、手持ちタイプの拡大鏡で、一度見え方を確かめてみようと考えました。

結果から言えば、1/6サイズのドールヘッドメイクは3.5倍あればどうにかできそうです。

もちろん、より大きく見えれば、視覚的には楽になるのですが、作業の障害になるような問題が発生します。

1/1サイズ

では、実際にドールがどう見えるかを写真で見てみましょう。写真だといくらでも拡大できてしまいますので、カメラからの距離を一定に、また写真のサイズも固定した状態で比較したいと思います。

まずは裸眼で見た状態です。

1.6倍メガネタイプの拡大鏡

次に1.6倍のメガネタイプの拡大鏡によるイメージサイズです。

3.5倍手持ちルーペ

3.5倍の手持ちルーペによるイメージサイズです。ここまで見えれば十分な気がします。

6倍手持ちルーペ

3.5倍のレンズと組み合わせて使う6倍のレンズ単体での見え方です。レンズが小さいこともあり、全体像が見えにくく、これで作業を行うのは少々怖いものがあります。

全体が見えにくくなるだけでなく、これ以上のサイズだと見える範囲が狭くなるため、両眼ではなく、片目で見ることになると思います。その場合には奥行きの距離感がつかみにくくなり、作業性が低下する可能性があります。

9倍手持ちルーペ

3.5倍と6倍のレンズを組み合わせると約9倍になるそうですが、6倍でさえ、レンズの歪みがひどく、9倍に至っては、焦点を合わせ、きれいに見えるところを探すのが大変です。ちょっとボケてしまいましたが、雰囲気だけでも感じてください。

実際の作業を想定してみた状態

実際に作業を行うことを想定して、ドールの顔に面相筆を当てた状態で撮影してみました。

ルーペから見た状態

まずは裸眼で見た状態。

次は、1.6倍メガネタイプの拡大鏡

そして、3.5倍。

側面から見た状態

次にドールヘッドとレンズの間の距離を見てみたいと思います。この距離は意外と重要です。隙間が狭いと筆も手も入らず、非常に作業性が悪くなります。

まずは、1.6倍拡大鏡。この倍率で距離は15~20㎝ほどです。

次に3.5倍。この倍率で距離は10㎝になります。これより近くなると、かなり作業は難しくなると思います。

倍率6倍。ヘッドまでの距離は2~3㎝といったところでしょうか。これでは作業は難しいでしょうね。

倍率約9倍。ヘッドまでの距離は1㎝くらいです。作業は難しく、せいぜい確認だけでしょうか。

まとめ

さらっと見てきました。結果をもう一度繰り返します。

  1. 1/6(27㎝)ドールヘッドのメイクには、拡大鏡(ルーペ)があった方が作業はやりやすい
  2. 両手を使用するので、メガネタイプの拡大鏡がよい
  3. 倍率は1.6倍でも作業ができなくはないが、できれば3.5倍が欲しい
  4. 3.5倍を超えると、ドールとレンズの間の距離が10㎝を切ってしまい、拡大鏡に筆や手が当たり、逆に作業が難しくなる可能性がある

このサイズのヘッドは想像以上に小さく、手作業で仕上げられた製品は、ボディよりも高価な場合が多いのが実情です。

それだけ制作が大変だということですが、実際の作業では、より快適に作業ができるよう工夫しつつ進めてみたいと思います。

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