マネキンを使った回転ポーズ撮影システムについて若干の更新をいたしました。
アップグレード内容
アップグレードしたのは以下の3点です。
- ブースの補強
- 角度計の導入
- ターンテーブルの新調
ブースの補強
ホワイトダンプラを使用した簡易撮影ブースですが、最初はしっかりと直線が出ていたものの、使用しているうちに少しずつたわんできました。
また、天井には2.5㎜厚の乳白色ダンプラを載せていますが、撮影開始時点では問題ないものの、翌朝には大きくたわみ、マネキンの頭にまで落ちてしまいます。
このような変形を防ぐため、ブース両端の縦軸と天井のダンプラに、軽い素材(桐の集成材)の細板を接着し補強しました。補強材により、ブース内側の平面がしっかりと出るようになりました。

角度計の導入
単純な機構のアナログ角度計を使ってみたところ、カメラアングルの調整時間が大幅に短縮できました。
最小メモリは1度で、当作業にとっては精度として十分です。実際に建築現場などで使われるプロ用ですが、決して高価なものではありません。もっと早くに導入すればよかったと後悔しています。
カメラが丸みを帯びていることもあり、やや安定感に欠ける面もありますが、今までの目分量に比べたら別世界と言えます。

カメラ専用水準器は、比較的高額であるにも関わらず、角度が測れるわけではありませんし、多くは気泡式というかなり大雑把なしくみです。
手軽さの面では気泡式にかないませんが、室内で撮影する分にはこのような安価な角度計で十分ですね。

ターンテーブルの新調
手製の段ボールターンテーブルではスムーズな回転が望めないため代用品を探しました。ホームセンターのプライベートブランド品ですが、手ごろな品物があったので、この製品を使ってみることにしました。
回転のスムーズさに若干の難はあるものの、作業性は大きく改善されました。
こんな感じのやつです。直径が40センチほどあります。

直径はあと10㎝ほど大きければよかったのですが、当面はこれをそのまま使用してみます。
側面にアクリル絵の具の白でボッチを打ち、10度は01、350度は35と、角度に相当する二けた番号をつけました。

ターンテーブルの使用感は決してよいとは言えません。
かなり安価なベアリングか、回転機構を使っているらしく、マネキンを上に載せるとその重さでやや回転しにくくなります。ところどころわずかなひっかりも感じられ、安かろう悪かろうな製品です。
ターンテーブルについては、サイズがやや小さいこともあり、今後改良が必要と感じています。
まとめ
角度計のようなちょっとした小道具で、かなり大きな作業性の改善が見られました。
ターンテーブルについては、若干小さめで、品質的に多少の難はあるものの、さらによいものが見つかるまでは使い続けようと思います。もともと高精度な作業に使うものではないのでしょう。回転させるとカラカラと音を発する程度のお粗末な作りです。それでも回転中心はしっかり出ていますし、段ボールに比べたらかなりましと言えます。
一日に1アングルのペースで撮影を進めていますが、このペースだとひと月に30アングルになります。ひとつの衣装で約10ポーズ(60アングル)を撮っていますので、おおよそ2か月でひとつの衣装についてのシワ、シワ影のサンプル写真ができることになります。
このまま続けていければ、一年で6つの衣装についての資料ができあがるはずです。
どのような衣装を選ぶかについては今のところ明確な計画は立てていません。予定したところでその衣装が必ずしも入手できるかどうかもわかりませんし、しばらくは成り行きで進めたいと思います。
ただ、できれば下着類の撮影をしたいと考えています。女性モノは、なかなか自分で購入するのは難儀で、以前よりかみさんに依頼しているのですが、提供を渋っています。(そりゃそうでしょうね)
そして、ゆくゆくは和服・着物を撮影したいなと考えています。
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