依頼で描いた二人のキャラの簡単なメイキングです。
リクエスト内容
リクエスト内容は、特定の衣装を着せたアニメキャラ2名のキスシーンを描いて欲しいというものでした。
プロセス
リクエスト内容に基づき、スケッチから起こしました。ポーズは、書籍「萌えふたりの描き方」を参照しました。
ラフ
お手本があったせいもあり、デッサンは割と精度よくできました。ついでに軽く彩色してラフとしています。
このデッサンは、一度ラフにスケッチした線を下敷きにして、仕上げ線のつもりでしっかりと描いたものです。迷った線が残っていると、後まで引きずってしまう可能性がありますので、できるだけ迷いが残らないようにパースも意識して描きましたが、左キャラの背中から足までが微妙なところです。
スカートのパースの狂いは仕上げまで引きずってしまいました。

線画
線画はこんな感じです。いつもの描き方ですね。特に暗くしたい部分は線の段階で、面のように塗りつぶしました。
左キャラの下半身をクリスタの3Dモデルを参照してデッサン調整しました。

色調整前の状態
色調整前の素の塗り状態です。ほとんどの面が「下塗り」+「影」という単純なレイヤー構成です。
パーツが多いので、一部の面にはパターンを配して手描きの量を減らしています。

使用したパターン
使用したパターンは、以下
- 左キャラの羽の軸の部分:爬虫類の皮膚表面
- 左キャラのスカート、シッポ、ツノ:コットン
- 右キャラの羽:クリスタの素材ショップで背景として提供されていた画像
- 右キャラのマント:一般的な砂状のパターン
自作パターン
手描きで作ったパターンは以下
- 左キャラの羽の薄く透けている面:クリスタの素材ショップで入手したアクアブラシで描いたもの
- 左キャラの透けているボレロ:クリスタ標準の文様ブラシで描いたもの
用いたブラシ
用いたブラシは、覚えている限り三種類です。
- 水多め+B水多め(カスタマイズ):全体の90%
- エアブラシ(やわらか):8%・・・髪の大きなグラデーション、ブラシ塗りの後のトーン調整
- にじみ線:2%・・・ほほや手足の赤みの部分のみ
色調整
結構華やかな色彩なので、色調整なしでも全然OKなのですが、ぐっとこらえて思い切ってブルー寄りの色合いにしてみました。この色合いがこの絵の雰囲気には合っていると感じました。

まとめ
今回の塗りでは、肌影についても、衣装のシワ影についても、すべて感覚だけで描きました。
衣装のシワについては、ドールやマネキンを使ってこれまで数百枚の写真を撮ってきました。どうしたら納得できるシワ影が描けるか? 写真を通して追求してきたこともあってか、描く前にある程度のイメージが感覚的につかめるようになってきた気がします。
シワのココロがやっとわかり始めた・・・かも知れないというところでしょうか?
今回、ポーズやキスしているときの頭部のアングルの考え方を参考にしたのは以下の書籍です。(実際に読んだのは電子書籍です) プロの画力の高さが感じられる書籍です。
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