駆け出し同人作家の生活がつつまし過ぎる

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フリーランスの生活
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同人作家の生活実態を素直に書いた本

書籍についての話題はあまり取り上げたことはありませんが、同人作家に関する面白い本を見つけたのでご紹介します。

内容は、駆け出しの同人作家(イラスト・コミック)が自身の生活実態について書かれたものです。

イラストで生活しなくてはならなくなったきっかけ

ご紹介する本は、武岡鋼線さんの「駆け出し専業同人作家が実際にどんな生活をしているのかこっそり知る本」という電子書籍です。タイトル長いけどわかりやすいですね。

執筆をするきっかけは、彼自身がこの手の書籍がないことに気づき、ならば自分で書いてみようと考えたことでした。

イラストや絵を仕事にしたい人にとっての関心事は、どちらかというと実生活そのものよりも、以下のような点ではないでしょうか。

  1. なぜイラストや絵を仕事にしようと思ったのか
  2. 具体的にどんなイラストの仕事をどのくらいしているのか
  3. どのくらい稼げているのか

こんなところではないでしょうか。

最初にイラストを描くことになった(描かなくてはならなくなった)きっかけです。

彼は一度一般企業に就職しています。原因は不明ですが不眠になり退職します。その後バイトで食いつなぐものの、それも続けられなくなります。

生活ができなくなり実家に戻ったものの肩身が狭く、「専業同人作家」というスタイルが自分に合っていると考え、作品づくりを始めました。

そして、4か月かけて作ったダウンロード作品が月に28万円を稼ぎ出したことで、このジャンル、ワークスタイルで稼ごうと決意したとのことです。

どんなジャンルか

同人ダウンロード作品の多くは、基本的にアダルト系です。

実際に販売コーナーを覗くと、カバーページを見ることができます。

このジャンルの絵にはひとつのスタイルがあります。売れ行きトップレベルの作品は、表現が非常によく似ており、全般的にリアリティの高いものが多いですね。(当然ですね)

世の中の盛衰、流行り廃りに関わらず、アダルト系には一定の需要があるというのが出版界の定説になっています。ジャンルの中での競争はあるとは思いますが、需要が大きく変化する心配はありません。

どのようにして売れる絵を描くか

売れる絵、トップレベルの絵を描くには、売れている人・・・要するに上手い人の絵を徹底的に真似することと著者は言い切っています。

いわゆる「萌え系」イラストの場合も基本的には同じだと思います。この場合も、好きなテイストの作家の絵を真似するのが一番の近道だと思います。他の記事でも書いたかも知れませんが、どんなに真似をしても個性は隠せないもののようです。結局スタイルを取り入れた自分の作品になります。なので、大いに真似をすべきだと思います。

ただし、一般的なイラストの場合、同人作品のような直販のできる「商品」があまりありません。キャラ販売、グッズ販売、書籍としてはイラスト集などがあるにはありますが、生活するほどの収入を得るには、人気や知名度が必要になります。同人作品やコミックのように「なんだか面白そう」ではなかなか売れるものではありません。

まとめ

書籍の内容は、実生活についてだけでなく、イラスト制作環境、どんな練習をしたらよいかなどのアドバイスまで幅広くカバーされています。

この手の書籍を書かれている方の中には、この方のように組織ワークが苦手な方が少なくありません。スキルがあるなら同人作品のダウンロード販売は、選択肢のひとつかも知れませんし、クラウドソーシングに疑問を持っている方(私?)にも、有効な手段のひとつかも知れません。

個人的には、このワークスタイルなら、ジャンルは一般的なコミックの方が自分に合っていると感じています。そんな思い込みが大切なのかも。

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