Tayasuiを使った美少女キャラの作画

Tayasui Sketches

水彩表現に定評のある描画ソフトTayasui Sketchesを用いて、今回は美少女キャラを描いてみました。

もちろんクリップスタジオペイント(以下クリスタ)にも、豊富な水彩ブラシが揃っていますので、水彩感のあるイラストを描くことは可能です。

そこで、あえてTayasuiらしさを出すために、水彩ブラシの「ぼかし」「にじみ」などのTayasuiの持つ独特の描写機能を思いっきり使って表現してみることにしました。

制作プロセス

実際の制作では、クリスタを基本ソフトとし、Tayasuiの得意な水彩表現のみをTayasui側で行う形で進めました。表にまとめると次のようになります。

プロセスクリスタTayasui
3Dモデル検討
ラフ線画
線画
下塗り

Tayasiが活躍しているのって、ほんの一部じゃないかと思われるかも知れません。

3Dモデル以外はTayasuiにも可能な作業です。クリスタを使った理由は、クリスタとTayasuiのどちらでもよいなら、慣れていることと編集機能が豊富なクリスタを使った方が効率はよいと考えたからです。

3Dモデル検討 → ラフ線画

「3D → ラフ線画」のAnimated gifです。何のためにこれを作ったのかわかりませんが、これがあれば言葉の説明はいりませんよね。

線画

線画は、ラフ感を残したままにしておきたかったため、ラフ線を整えるだけとしました。その方が水彩らしいアナログ感が出せそうだと考えました。

下塗り

単純なべた塗りですね。

下塗りまでの状態で、一旦データをフォトショップ形式で落とし、Tayasuiに読み込ませました。

肌の影

光が当たっている部分は白のまま残し、影の部分を塗るという透明水彩の技法に従い、影の部分にベージュ系の色を置き、その色が乾く前(デジタルなので、乾かさなければいつまでも濡れた状態ですが)に、赤や緑、青、黄色などの色を適所にポツリポツリと置いていきました。

色を置いた瞬間、濡れている範囲でパーっと(音は出ませんが)色が散り、滲んでいきます。複数の色を使えば、それらが互いに重なり合い、予期できない形や混ざり方をします。滲む範囲は、筆を置いている時間やサイズに依ります。

納得できない説明かも知れませんが、実際こんな感じなのです。偶然できた色や形を楽しむつもりで彩色しました。

衣類の影

シャツとパンツについては、あまり複雑な配色はせず、単色だけで彩色しました。

髪の影

髪には、水彩の基本技法のひとつであるウェットインウェットを用いました。

最初に髪全体を水筆で塗り濡らします。水なので透明です。どこにどう塗ったのか全く見えません。この状態で青や赤などの複数色を影になる部分にざっくりと塗っていきます。

ベースが水で濡れているため、塗った部分の周囲に色は散り、滲んでいきます。この滲み方も予測不能で、全体の調子を見ながら少しずつ手を加えました。

影が終了した段階で、データをTayasuiからクリスタに移行し、クリスタ側にて目と口を仕上げました。

背景

当初、背景を室内にして、室内の様子を細かく描写しようかと考えていました。キャラを描くうちに、そうした演出がちょっとわざとらしいように感じられ、床面(カーペット)のみにしました。

カーペットは、素材データをパターン化して敷き詰めました。同時に影を追加しました。

ディテール

仕上げです。背景にパース線に沿った光線やダストを加えました。また、髪に天使の輪をブラシで描き入れました。

色調整

仕上げの最後に色調整を行いました。調整前は色あせた感が強かったため、「赤」を強めにしました。これで完成です。

まとめ

仕上がりはサラッとしていますが、実際の制作にはいくつかの水彩技法を駆使したりと、結構面倒なことをしています。

どうしてもTayasuiの水彩表現をイラストに取り入れたいというのであれば、クリスタをベースに、最もTayasuiらしさが発揮できる陰影の部分のみTayasuiに担ってもらう形が一番自然で効率的と感じられました。

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