クリップスタジオペイント(以下クリスタ)で作る背景素材の第2弾のテーマは、「サイバースペース」です。
この素材は、2020年に描いた以下のイラストの背景用に作ったものです。背景データのみ取り出し、誰でもアレンジして使えるようデータを整理しました。

背景データ構成
背景データのイメージです。

階層
背景データは14レイヤーの階層で構成されています。

主要なレイヤー
この背景の中で、最も特徴的で、主要な要素は、中央部分のダイヤパターンではないかと思います。
それ以外の要素は、クリスタの生データを参照すればどんなものかは理解できると思います。
ダイヤパターン
ダイヤパターンの制作には、次の素材を使いました。
「オーロラパーティクル」という名称の個人が作った素材です。ブラシを走らせると、ホログラムパターンの多面体ダストがランダムに出現します。
ダストとして空間に散らばせるのもいいのですが、敷き詰めることで華やかなパターンや背景素材が出来上がります。
素材IDは1802593です。

この素材をブラシに登録し、おおよそ以下のような設定で画面全面に敷き詰めました。
透明度や、ブラシサイズ、粒子サイズ、粒子密度、間隔、繰り返し方は、仕上がり状態を見ながら調整します。


放射ダスト
背景全体に動きを与える要素として、多面体でできたダストを放射状に配置しました。このパターンも個人が作ったブラシ素材です。
niseoAbstractBrushという名称の素材で、IDが1747438になります。
このブラシ素材には1色タイプと2色タイプがあり、ここでは2色タイプを使っています。

例えば、ピンクと水色の2色を配色する場合は、カラーパレットで2色を指定します。

この設定で適当な曲線を描くと、その線に沿って以下のようなパターンが配置されます。放射状にレイアウトする場合は、画面中央から外側に向けて線を引けばよいことになります。

応用パターン
合成モードなどを変えることで背景の表情も大きく変わります。
設定を変えることで得られた自分なりに面白いと思った2つのタイプをご紹介します。
全面ダイヤタイプ
中央部分だけでなく、背景全体にダイヤパターンを表示したタイプです。「白グラデ」を非表示として、二つのリングと放射ダストの合成モードを覆い焼き(発光)に変えています。


ダークタイプ
画面全体を暗い配色とし、リングと放射ダストを光らせたタイプです。
ダイヤパターンの上に、100%クロのレイヤーを合成モード「オーバーレイ」で重ね、背景を暗闇のようなイメージに変えました。
また、放射ダストやリングは発光タイプの合成モードとし、イルミネーションのように輝かせました。


背景データダウンロード
クリップスタジオペイントフォーマットをzip圧縮したファイルです。
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