裁縫や手芸経験のない私にとって、手芸・布用の両面テープタイプ・アイロン接着テープは、まさしく神ツールと言えます。
今回は、比較的新しい製品のひとつであるニトムズ接着テープの5mmタイプを、半分の2.5mmにした場合、さらにその半分の1.25mmにした場合に、ミニチュア用の衣装に使えるかどうか確かめてみました。
2.5mmでも、1.25mmでもきちんと接着
結果として、5mmテープを半分にした2.5mmでも、1.25mmでも確実に接着できています。
強度的には、軽く引っ張った程度でスルスルと剥がれてくるようなことは全くなく、溶着した粘着素材が耐えきれるところまで伸びていきます。
一般的な使用方法ではないので、通常の手芸に用いるのはリスキーですが、あくまでもミニチュア用の衣装(今回の場合は、6分の1サイズ)に用いるのであれば、十分と言えます。
検証
実際に確認した内容を写真でご紹介します。
使用した布
使用した布は、古着(ワイシャツ)の切れ端です。かなり薄手の布地だったため、ミニチュア用に採用しました。
素材は綿と合成繊維の混合と思われますが、すでに布地を裁断した後だったため、詳細は不明です。面100%に比べて差がわかる程度に薄手の生地です。
小さくカットした布地にオリジナルの5mm幅のテープを2cmほど切り、二つ折りにして接着した状態です。溶けたテープが染み出すこともなく、きれいに接着されています。

布をめくった状態(5mm幅)
一番不利な、テープの角の部分からめくるようにはがすと、このような状態でした。端の部分の接着があまりきれいに出来ていないようで、2mmほどテープ面が見えています。
アイロンは、テープ全面にまんべんなく、十分な時間(テープに熱が行き渡るように)行う必要があるようです。

2.5mmと1.25mmテープの貼り付け
次に、5mmテープを半分にカットした2.5mm幅と、さらに半分にした1.25mm幅のテープを、写真のように布に張り付け、布を二つ折りにしてアイロン接着します。

2.5mm
接着後、2.5mmテープをテープの角の部分から引きはがすように引っ張ると、粘着テープが1mmほど伸び、生地をしっかりとつかんでいることがわかります。

記事をカットして、接着部分の断面を見てみると、しっかりと面で張り付き、上下に引っ張っても糸で縫ったかのような柔らかさと強さが感じられました。

1.25mm
次に1.25mm幅を見てみます。
2.5mmと全く同じように、アイロン接着後、角から引っ張ってみたところ、2.5mm同様、1mmほどテープが伸び、生地をしっかりとつかんでいるのがわかりました。

次に、適当なところでカットしてみた断面の状態です。きれいに接着されているのがわかります。
また、布地を引っ張り、くねくねと折り曲げたところ、布地の変形に合わせてほとんど抵抗なく形を変えることができました。
これなら、糸を使って縫い付けた状態と変わらない、むしろ糸よりも柔らかいのではないかと感じられました。

まとめ
あくまでもミニチュア用途という前提であれば、5mm幅のアイロン接着テープを半分の2.5mm、そしてさらにその半分の1.25mmに細切りしても使えそうであることがわかりました。
粘着力は十分と感じられましたが、しばらくは負荷が大きくかからない箇所に使ってみようかと思います。
今のところの問題は、いちいち自分で細切りにしなくてはならないことで、当製品に1mmや2mmなどのさらに細いタイプが出て欲しいものです。ミニチュア用としては使えても、一般使用には難しいと思いますので、需要は乏しいとは思いますが。きれいに細切りできる方法を考えた方がいいかも知れません。
布地の種類や、使う箇所によって条件が変わりますので、同様の使い方をする場合は、実際に使う生地で自身で確かめていただきたいと思います。
今回用いた接着テープはこちらになります。早いとこ一般流通して安く入手したいものです。
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