しょぼい”オヤジボイス”はボイトレで改善できるのか?

ボイスチェンジャー
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しょぼい”オヤジボイス”にボイトレは有効か?

2016年から2017年にかけて行ったボイストレーニングについての回想です。

当時はボーカルのために自主的にボイストレーニングを行っていました。年齢も年齢だったので、さすがに音楽教室のようなところに通う気にはなれず、自分で手軽にできるトレーニングはないかと適当な書籍を探しました。その中で目にとまったのが、 「物まねボイストレーニング」 という書籍でした。

ダメもとで始めたボイトレでしたが、明確な効果が感じられました。そして、このところ時々行っているナレーションや演技でも極めて有効だということが改めて認識できます。

地声だけでなく、ボイスチェンジャーを使う場合でも、より効果的に変換してくれるはずです。

この記事では、しょぼい”オヤジボイス”でも、それなりに改善できた(かも知れない)例をご紹介します。

「物まね」ボイストレーニングを試してみる

当時行ったのは、「物まね」ボイストレーニングというものです。

「物まね」というと、お笑いの「モノマネ」を連想してしまうかも知れませんが、大きくは外れていません。

ただし、真似る対象は、必ずしも人間ではなく、動物だったり、機械だったりと多様です。

要するに、日頃あまり出すことのない音声を出すことで、喉を鍛えるというものですが、カラダでいうところの、ストレッチや筋トレをするようなものと考えればよいようです。

とにかく声が出ませんでしたし、喉が不健康でガラガラ声でしたので、少しでも改善したいとワラにもすがる思いで始めました。

結果

トレーニングによる音域の変化です。

9月11日

初日の9月11日の音域は、下のファから、上のレまでの約1オクターブ半でした。

20代の頃は2オクターブくらいは軽く出せていたので、ちょっとショックでした。こんなトレーニングで改善するのか、と半信半疑でしたね。

9月18日

2回目のトレーニングは、一週間後に行いました。

高いほうの音域は変わりませんでしたが、意外にも低い声が出せるようになりました。本当は高い音声を伸ばしたかったのですけどね。でも、何かしらの変化が感じられたのは確かです。

9月21日

3回目のトレーニングは、その3日後です。ちょっと拙速かなとは思いましたが、どうなるかが知りたくて早々に進めました。結果としては、低い声が前の音程に戻り、高い方が、1度上がりました。

一歩進んで一歩下がったような感じでしょうか。

10月16日

音域の記録があるのが、3週間後のこの日です。

初日に比べ、低域はファ→レに、そして、高域はレ→ソに音域が広がりました。初日から、約ひと月半で、1オクターブ半だった音域が、2オクターブ半近いところまで出せるようになったことになります。

音域が広がった結果、余裕のある発声ができるようになったと感じられました。元々歌が上手いわけではないので、ヴォーカルスキル的には微少な変化かも知れませんが、苦しそうな歌い方だったのが、楽々と発声できるようになったことで、余裕のある歌い方に変化したのは確かです。

物まねボイストレーニング概要

実際に行った物まねボイストレーニングの具体的な内容を、かいつまんでご紹介します。

  • 9月11日、18日 : 子猫の鳴き声、ウォーミングアップとのこと。地声でできるだけ高い声を出すトレーニング
  • 9月26日 : デスボイス、低音を歪ませるようにして発声するトレーニング
  • 10月2日 : プロペラ、唇の上下を合わせて息を吹き、プルプルと音を出すトレーニング
  • 10月11日 : 蜂が飛ぶ音、鼻声だけで「ンーンーンー」と歌うトレーニング
  • 10月16日 : 犬の遠吠え、「ワォーン」と地声から裏声に切り替えて出すトレーニング
  • 10月30日 : 猫の甘え声、「ニャーオ」と裏声を出すトレーニング
  • 11月20日 : 羊の鳴き声、「メエエ」と喉を振るわせるビブラートの練習(喉ビブラート)
  • 12月4日 : 心臓の鼓動 低い声を響かせるためのトレーニング。口を閉じた状態で、「うっ、うっ、うっ」と、心拍を刻むように発声(口から声は出さない)
  • 12月19日 : あぶく、「ボコボコボコ……」と低域で発声。歌う時に声をより響かせることができるトレーニング
  • 12月24日 : ドラム、「ウッ、チッ・・・」と低音と高音を交互に発声し、咽頭腔の形をすばやく変化させるトレーニング
  • 翌年の12月23日 : サイレン。「アーイーアーイー」と、地声と裏声を交互に出す練習。しばらく練習を怠っていたため、裏声がすっかり出なくなっていました。トホホ

ここまでで、書籍のトレーニングメニューの約3分の2をこなしたことになります。

まとめ

当時はボーカル録りという目的があったので、モチベーションはそれなりに高いものがありました。

ですが、声を仕事にしている人ならまだしも、趣味的に声を使う程度の人が、日々トレーニングするのは結構きついかも知れません。実際のところ、ボーカル録りが終わったら、トレーニングにはすっかり熱が冷めてしまいました。

ただ、実際のトレーニング頻度は週一くらいのものでした。しかもわずかひと月半ほどで目覚ましい変化が感じられたことは本当に驚きでした。声を使う仕事に従事しているわけではありません。だからこそ劇的な効果が感じられたのかも知れません。

音域の変化が必ずしも成果と言えるかどうかはわかりませんが、ボーカルにしても、地声にしても、ボイスチェンジャーにしても、音域が広い方が、余裕のある、聞き手にとっても気持ちの良い発声ができるような気がします。

ギターやミュージックキーボード、スマホ、タブレットのピアノ音源などで音程を確認・記録しながらトレーニングすることで成果は「見える化」します。お勧めの方法です。

使ったのはこの本です。サンプルCDは女性の声優さんの声が入っています。男性とは音域が合いませんが、実際の発声を聞いた方がわかりやすく、古本であってもCD付がよいです。

声優実演CD付 いろんな声が出せる!歌がうまくなる!超ラク!物まねボイストレーニング

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