前回の”ハサミ”に続き、今回は”洗濯ばさみ”アイコンを作ってみました。用いたアプリは、クリップスタジオペイント(以下クリスタ)です。
制作プロセス
洗濯ばさみと聞けば、誰もがプラスチック製のワニ口タイプのクリップを思い浮かべるのではないでしょうか。
そこで、うちにある洗濯ばさみをじっくりと見てみました。確かにどれもワニ口タイプです。ただ、種類が違えばデザインも異なります。デザインはそれぞれとても個性的に感じられました。
その中で比較的標準的なデザインと感じられるものを選びました。
写真撮影
撮影ボックスを用い、上からの環境光に加えて、今回は左正面に60wの昼光色光源を置いて撮影してみました。

外形線
まずは、外形線をベジェ曲線で引きました。

スプリング部分の彩色
最初に金属のスプリングを下塗りしました。

本体の下塗りと落ち影
続いて本体の下塗りです。下塗り+基本的な影(落ち影で暗くなっている部分)を描き入れました。

本体の立体影とハイライト・スプリングの映り込み
次に、写真を参考に、うっすらと影になっている部分やハイライトを追加していきました。本体と同時にスプリングにも暗い映り込みを描き入れました。
プラスチック製品の形状は幾何学的であり、この製品の場合、ほぼすべてのエッジに小さなRが施されています。このような手で扱う製品の場合、指先の感触を柔らかくするために、すべてのエッジにRが施されています。
エッジにRをハイライトで加えると、一気にプラスチックらしさが出てきます。

金属製のスプリングには、さらに細かく映り込みを加えました。また、コントラストの強い影に加えて、ぼんやりとした影をグラデーションで入れました。
ハイライトは、線タイプと点をぼかしたタイプの2種を描き加えました。

外形線調整
最後に外形線の色と幅を調整しました。
最初に製品の外周に引いた線ですが、スプリングと本体との境界がぼんやりしており、メリハリが少々弱いと感じました。

そこで、本体とスプリングで外形線を分け、本体はブルー系、スプリングはグレイ系と、線も色分けしました。多少しまりが出たと思います。
アイコンはこれにて完成です。

洗濯ばさみ・カラー絵文字アイコンデータ
472角のPNGデータを作りました。以下にてダウンロードできます。
カラー絵文字アイコンデータ・ダウンロードページからもダウンロードできます。
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