今回は、文房具のひとつであるハサミのアイコンを作ってみました。用いたアプリは、Affinity Designerです。
制作プロセス
写真撮影
手持ちのハサミを、撮影ボックスを用いて撮影しました。
照明は撮影ボックスの2本のLEDアレイのみを使い、ボックス上部の撮影穴からの撮影しました。得られたイメージは、Affinity Photoを用いて色、明るさ調整を施し、Affinity Designerに読み込みました。

このハサミのような、白黒が基本の品物は、赤や緑、あるいは青などの、品物にない色を背景にした方が、トレースしやすいかも知れません。
外形線
色彩面ごとにパーツを分けました。
また、パーツの重なりを実際のハサミのパーツの重なりと一致するよう、下のパーツを下に、上のパーツを上に移動させました。

面の色指定
写真を参考に、すべてのパーツに色指定しました。
ハサミの取っ手部分については、切り抜きを行う必要があるため、一旦ブルーに色分けしました。

切り抜き
取っ手の穴の部分については、穴と、穴を開けたいパーツの両方を選択して、図形の合成機能から、「排他的論理和」を選びます。すると、図形どうしが重なっている部分が削除されます。

青のパーツで切り抜きたいのは、黄色のパーツと、クロのパーツのふたつです。切り抜きを行うと、青パーツは消えてなくなってしまうので、このパーツは予め複製して2つ用意しておきます。
下の図は、黄色のパーツを切り抜いた状態です。

次に、その下にあるクロのパーツを切り抜いた状態です。これで、取っ手の部分に指を入れる穴が開きました。

エフェクト(取っ手部分)
取っ手の内側にあるゴムの部分に簡単な陰影を施します。これには、エフェクトの「ベベル/エンボス」を使いました。


エフェクト(軸)
ハサミの回転中心には、クロムメッキが施された半球状の頭が見えます。この部分には、基本の陰影に「3D」を用いました。


影の部分に、環境光の照り返しを追加しました。この処理には「内側のシャドウ」を用いました。


仕上げ
仕上げとして、ハサミの刃の部分にグラデーションをかけたり、クロいパーツに対してグレイのアウトラインを施すなどの調整を行いました。
最後に、すべての赤い外形線を削除しアイコンデータの完成です。

ハサミ・カラー絵文字アイコンデータ
472ドット角のPNGデータにしました。お使いください。
カラー絵文字アイコンデータ・ダウンロードページからもダウンロードできます。
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