和装ドールの撮影用に専用スタンドを入手しました。オビツドール・マルチスタンド・クリアという製品です。その特徴や設置例をご紹介します。
オビツドール・マルチスタンド・クリア
オビツドール・マルチスタンド・クリアは、ドール、フィギュア、模型などを支えるための専用スタンドです。モデルの飾りつけや写真撮影を行う際に用います。

オビツドール・マルチスタンド・クリアの特徴
ドール、フィギュア用のスタンドは、いくつかのメーカーから販売されていますが、オビツドールマルチスタンドならではの特徴を簡単にまとめると以下のようになります。
長所
- 価格が安い
- 透明なポリカーボネイト製で、プラスチックとしては丈夫な素材
- 十分なパーツが揃っており、ドールだけでなく、模型などの飾りつけにも対応
- 関節部分をネジで固定しているため、ある程度の自由度があり、また連結も可能
短所
- 土台がやや軽く、安定感にやや乏しい。あくまでも簡易的なもの
- クリップでドールや模型をつかむタイプ。クリップがやや目立つ
価格
定価は300円で、アマゾンでは送料・手数料込み500円にて販売されています。
マニュアル
添付されている文書です。

パーツ一式
マニュアルに記載されている通りのパーツが揃っています。型から取り出したままの状態なので、プラモデル同様に、切り離すためのニッパか爪切りなどが必要になります。
マニュアルには、ニッパとドライバーのみ必要工具として記載されていますが、ニッパで切ったままでは接続できない部品もあり、そうした部品を使う場合は、カッターかヤスリがあった方がいいでしょう。

各パーツの寸法
各パーツのおおよその寸法は次のようになります。
ベース
円形をしたベースの直径は80㎜です。ベース上部に支柱の差込口があり、内径は5㎜です。
支柱
3本の支柱の長さは、穴の中心~中心でそれぞれ次のようになります。支柱は円筒形で、直径は5㎜です。
- 長:117.5㎜
- 中:102.5㎜
- 短:84㎜
クリップ
モデルをつかむハンド部分は、マジックハンドのような2つの円弧で構成されています。各円弧の内径と深さは次のようになります。

- 大:内径30㎜ 深さ12㎜
- 中:内径25㎜ 深さ10㎜
- 小:内径20㎜ 深さ8㎜
組み立ての実際
では、実際に27㎝ドールの腹部を支えるためのスタンドを組み立てていきます。ここで組み立てるのは、マニュアルに記載されているドール・フィギュア用の基本形です。
ベース+支柱基部パーツ
まずはベース部分。下の写真は、ベースに支柱基部パーツを差し込んだ状態です。支柱基部パーツには向きがあります。一方は丸く、もう一方は六角ナットの形状である六角形でえぐられています。

支柱の取り付け
支柱を取り付けた状態です。取り付けてからわかったのですが、ネジには2種類の長さがあり、支柱の取り付けには短い方を使います。この写真では、長いネジを使ってしまったため、数㎜ほどネジの先が突き出ています。

2段目の支柱取り付け
2段目の支柱を取り付けた状態です。
今回は、ドールを手前に、支柱を奥側に置きます。右利きの私の場合、ネジ頭を手前側に、六角ナットを奥側にした方がドライバーが使いやすく、調整しやすいと感じました。

クリップ接続パーツの取り付け
先端に、クリップ接続パーツを取り付けた状態です。

先端部分の拡大写真です。

クリップ基部パーツの取り付け
次に、クリップ基部パーツを取り付けた状態です。

クリップの取り付け
最後にクリップを取り付けた状態です。(写真のクリップの取り付けは、ミスっています。向かって右のクリップを上側にしなくてはなりません。)

完成体
ドール用、基本スタンドの完成です。

ドール設置例
27㎝サイズのドルフィードールを実際に支えてみました。

残りのパーツ
基本スタンドと、残りのパーツです。

まとめ
撮影用に入手したドール・フィギュア用のスタンドですが、さすがに専用アクセサリーだけあって、自由度が高く、使いやすいと感じました。ちょっとした飾りつけや、ポージングには重宝すると思います。
用途にもよりますが、このアクセサリーは、あくまでも簡易的なものです。360度全体をきれいに見せたいような撮影の場合には、スタンドを用いない別の何らかの固定方法、工夫が必要と感じました。
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