家庭菜園の野菜に自作のお酢散布剤をかけてみた

作業環境
スポンサーリンク

まえおき

自宅の小さな庭で作っているキュウリとトマトとナスに元気がなく、回復を期待して「やさお酢 」というメーカー品を散布してみました。

ですが、一回で使う分量が500㏄ほどになり、2回の散布でなくなってしまいます。これでは、費用がかかって仕方がありません。

そこで一般のお酢(醸造酢)で散布剤を自作してみることにしました。

お酢散布剤の調合

家庭菜園向けに調合したお酢散布剤は、次のように調合しました。

酸度4.2%の醸造酢 10g + 水 190g  
= 200g の酸度0.21%のお酢散布剤

「やさお酢」の酸度が0.25%であることから、おおよそこの程度の酸度に調整してみたものです。

プロセス

実際の調合の様子です。

容器

「やさお酢」というメーカー品の食酢散布剤のボトルを洗浄の上、そのまま使うことにしました。調合用の「醸造酢」には、写真の「穀物酢」を用いることにしました。500ccが100円で購入できます。

ラベルの確認

醸造酢のラベル表示です。酸度が4.2%と明記されています。醸造酢の場合、この値は酢酸重量換算値ということになります。

「やさお酢」の酸度は0.25%、酸性成分には酢酸と明記されています。酢の分類としては「合成酢」となります。

お酢と水の調合

「酸度」の定義が、重量換算であることから、基本的にグラムにて調合を進めます。

「やさお酢」の酸度表示に倣い、酸度0.2~0.3%程度の散布液を作ることにしました。使用したお酢の酸度が4.2%なので、20倍に薄めれば0.21%になります。

お酢10gに対して、水190gをボトルに注げば、200gの散布液ができます。量が欲しいなら、例えばお酢20gに対して、水380gなら倍の400gの散布液が出来上がります。

ボトルの口が小さいので、ジョウゴを使った方が安全です。

なぜお酢なのか?

野菜や植物にお酢がいいとは聞いていましたが、その理由についても改めて調べてみました。

野菜は通常は「酸性」を保っているようです。しかし、健康を崩したり調子が悪くなると、「酸性」から「アルカリ性」に変化し、その「アルカリ性」を察知して害虫が集うようなのです。

確かに、ある日突然害虫が増えた気がします。キュウリならウリハムシ、ナスならテントウムシダマシです。

最初は、大した数に見えないので、少しぐらいなら分けてあげよう、可能なら共存しよう、などと悠長に構えていました。ところが、気づいた時には、葉っぱの大部分がやられていました(食害)。​

葉っぱがやられると光合成ができなくなるからでしょう、収穫どころか、野菜本体が急激に弱ってしまいました。

害虫は決して甘く見ず、一匹でも見つけたら早期に捕殺するか殺虫剤散布を検討すべきなのでしょう。相手は共存など露ほども考えてはいません。目の前にあるものを根こそぎ食すだけです。そこが害虫の害虫たる故なのでしょう。

「お酢」は、植物を健康から守ると同時に、害虫を寄せ付けないバリアとしての役割も果たしているようです。

酸度とは?

自分で散布剤を調合するに当たって戸惑ったのが、「酸度」でした。「酸度」の定義や解釈は統一されておらず、一般人が適当に扱うと少なからず危険と感じ、可能な範囲で調べました。

Wikiにおける「酸度」の説明

最初にWikiにおける「酸度」の説明です。

(以下引用)水溶液の酸性の強さとは別の概念である。酸性の強さとは水素イオンの濃度のことで、酸の一部が水中で解離した結果である(水素イオン濃度から算出されるpHで表わす)。それに対して酸度はその水溶液中にある酸という化学物質自体の濃度であって、その酸が今どのくらい解離しているか否かは関係ない。

また、酸物質の種類ごとの「酸の強さ」(「硫酸は強酸である」等)の指標である酸性度定数とも全く別物である。しかし、人によっては酸度(酸の濃度)のことを「酸性度」と言うこともあり、いっぽう「酸性度」や「酸度」がpHを指す場合もあって、これらの語はまぎらわしい。

さらに、化学分野では「酸度」という単語は全く別の定義があり、「酸の濃度」という意味はない。英語の”acidity”やドイツ語の”Säuregrad”という単語も色々な意味があって同様にまぎらわしい。(引用終わり)

これでは、「酸度」が何であるか全くわかりません。

pHという単位で表される酸性やアルカリ性と異なり、「酸度」という言葉自体がかなりあいまいに使われていることで、なかなか認知度が高まらないように感じられます。

食酢における酸度の定義

食酢(醸造酒と合成酒)に限定した場合の酸度の定義は、全国食酢協議中央会・全国食酢公正取引委員会が発行している「食酢の表示に関する公正競争規約の施行規則」に以下のように定められています。

(必要な表示事項の表示基準)
第1条 食酢の表示に関する公正競争規約(以下「規約」という。)第3条各号に掲げる事項の表示については、次の基準により表示するものとする。(中略)

(4)酸度
ア 総酸量(食酢等に含まれる酢酸等の有機酸の含有量をいう。以下同じ。)を「酸度○○%」と少数第1位までの数値を単位を明記して表示すること。(以下省略)

また、酸度の%表示についてですが、Wikiの「酸度」内「食酢」に関する説明の中に、「重量換算」と記載されています。(このWikiの説明の裏付けは取れていません)

食酢
日本農林規格(JAS)でいう「醸造酢」の酸度は酢酸重量換算(%)で表記され、JAS規格準拠をうたうためには酸度4.0%以上と規制している(品目により規制値は異なる。上限値規制はない)。「合成酢」にはJAS規格はない。食品表示基準(2020年現在)に酸度の表示義務がある。

まとめ

食料兼、イラスト素材として野菜を育てていますが、なかなかお店で手に入るような見姿のよいものはできません。さらに病害虫に侵されてしまっては、見姿どころか、満足に育ってさえくれません。​

キュウリ、トマト、ナスについては、「やさお酢」を一定期間散布し、特に野菜への影響は見られなかったこともあり、今回調合した散布液を続けて散布しています。2,3日おきに2週間続ければ、ひと月ほど効果が持続するようです。(やさお酢の使い方から)

農薬のような即効性が得られるわけではありません。一度傷んだ部分が再生するわけでもありません。その効果はなかなか目には見えにくいところがありますが、害虫を捕殺しつつ、様子を見ながら散布を続けてみようと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました