イラストのための和装ドール・ポージング(1)

着物・和服ポーズ
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まえがき

ごく一般的な洋装キャラのイラストであれば、自分自身がモデルとなってデッサンできます。しかし和服の場合はそうはいきません。そもそも和服を持っている人ってどれほどいるんでしょう。

和装キャラのイラストを描く場合、ネットで写真素材を探しては、それらを想像で組み合わせて仕上げています。出版社から出されているトレース用の写真集を参考にすることもあります。どちらにしても、本当に欲しいアングルや衣装にはなかなか出会えません。結局、形もシワもあいまいなものになってしまいます。

そこで、6分の1サイズのドールに和服を着せ、その形やシワのでき方を参考にできないかと考えました。

今回の記事では、ドールについて自分なりに調べたことをまとめてみました。

ドールとは

ドールもフィギュアも意味は「人形」です。

特にフィギュアは、アニメや俳優などの有名キャラを人形化したものをイメージする人が多いと思います。自分で造形から作り、塗りまで仕上げたり、キットを購入して塗りだけを行ったりとキャラを愛する人の趣味としては王道のひとつだと思います。

今回は、コレクターが求めるような完成された有名キャラのフィギュアは必要ありません。むしろ、マネキンの方が適していると考え、6分の1(27㎝)サイズのドール素体(塗りも目鼻も描かれていない素の状態のドール)を用意します。

「フィギュア」と「ドール」は区分けがあいまいな面がありますが、一連の記事では、「フィギュア」は用いず、主に「ドール」と呼びます。また、「ドール」「ドール素体」「6分の1サイズドール」「27㎝ドール」などと場面に応じて呼称を変える場合がありますが、すべて6分の1サイズ(27㎝)のドール素体のことを指します。

ドールに求める条件

今回のドールの目的は、あくまでもデッサン用であり、特定のポーズをとった時の衣装の形やシワを観察することです。

ドールと言っても、特に多いのがそのスケールのバリエーションです。大きなものは3分の1、4分の1などがあり、小さなものは12分の1があります。今回は最もバリエーションが多いと思えた6分の1ドールの素体(塗りや目鼻などが描かれていないマネキン状態のもの)を選びました。

同じ6分の1ドール素体であっても、メーカー毎に仕様が微妙に異なります。今回の目的をかなえるには、いくつかの条件が挙げられます。

  • プロポーションができるだけ人間に近いこと
  • 人間と同等の関節の動きがあること
  • 衣装のバリエーションが多いこと
  • 衣装の形状やシワがリアルに再現できること

衣装の形やシワの付き方を自然に見せるにはこうした条件が必要です。最終的にはイラスト化しますので、極端に不自然でなければ多少のデフォルメは許容範囲かも知れません。そもそも人間であってもサイズやプロポーションは人それぞれですから。

ドール素体の国産メーカー

次に、ドールの国産メーカーについて調べてみました。

さすがアニメ大国だけあって、いくつかの国産メーカーがあります。有名どころ3社をご紹介します。

オビツ製作所

1966年に東京都葛飾区にて創業した私企業です。

玩具文具メーカーとして事業を始め、その後プラスチック(ソフトビニール)製品として、稼働型のボディを考案し、多くのバリエーションを生み出しています。

ドール素体の価格は極めてリーズナブルです。プロポーションは、どことなくリカちゃん人形やバービー人形に近いものに感じられます。

稼働型を謡ってはいるものの、ポーズには多くの制限があります。

アゾン

1988年に神奈川県茅ケ崎市で創業した比較的新しい企業です。

元々はスカーフやハンカチなどの染型用製版を作っていたようです。その時期の屋号は湘南スクリーンでした。

1997年のフィギュア用衣装のOEM生産をきっかけに、1998年にアゾンインターナショナルという別会社を立ち上げ、自社ブランドのフィギュアとフィギュア用衣装の製造販売を開始しています。

フィギュアそのものは、少女系、萌え系が多いように感じます。人形の形も若干女の子っぽくデフォルメされているようです。

人形の構造を見る限り、可動範囲はさほど大きくはないようです。様々なポージングをさせるアクションドールというよりは、飾り付けに主眼を置いているように思えます。

ボークス

1972年京都生まれのホビー会社です。

ボークスは販売会社名で、人形のブランドはドルフィーになります。そして、造形(設計)は「造形村」、製造は「ヴァージナルアート」と機能別に分かれており、フィギュア、ホビーに特化した企業としては比較的大型です。​

人形のバリエーションは多いのですが、限定数で生産終了となるものが多く、入手性が良くないのが悩ましいところです。

やや高価ですが、広い可動域を持ち、いくつかのプロポーションが選べるなど、製品は価格なりの価値あるものに感じられます。

まとめ

この世界は、一歩入るとなかなか深いものがあります。

海外にもいくつかの優れたメーカーがあり、機会がありましたらご紹介したいと思います。

次回は、実際に用意したドール素体を用いて、その構造を確認していきたいと思います。

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