シャープなシワ表現を試みる(1)

キャライラスト・メイキング

前作では、新たな表現を求めて衣装部分にグリザイユを用いてみましたが、衣装部分が少し浮いてしまいました。グリザイユ部分の厚塗りっぽさが強く出てしまい、通常のデジ絵プロセス部分に比べてぼんやりした印象になってしまったのです。

今回は、通常のデジ絵を用いて描いてみます。今までと異なるのは、衣装部分に対して複数のオーバーレイレイヤーを重ねて、衣装のシワ面をより複雑に見せようという試みです。

描き方としては宝石などの輝きの表現に近いものがあります。表面の輝きを演出するために角度や色をランダムに配置した多角形を重ねる手法です。

言葉ではなかなかわかりにくいと思いますので、実践の中で改めて図解いたします。

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ステージ1:テーマ

イラストのテーマを「居合」としました。美少女キャラによる居合のポーズです。参考写真を以下の「グルグルポーズ和装男子」の一枚としました。

ステージ2:ラフ

3Dモデル

この写真は、トレースOKなので、このポーズのまま使えればベストです。ただ、この男性モデルは非常に体格がよく、首を女性キャラにすげ替えるととても違和感があります。

そこで、この写真にクリスタの3Dモデルを重ね、写真素材として使える部分と変更が必要な部分とを切り分けることにしました。

いくつかのポイントを一致させても、なかなかモデルの姿勢にならず、適当なところで妥協しました。

下半身や右手の位置はほぼ一致しています。肩の位置が合わせられず、写真よりも少し上半身をもたげた姿勢になってしまいましたが、これはこれでよしとしました。

ラフ線画

この状態でラフを描いてみました。

写真と3Dモデルを消した状態です。

背景ラフ

ラフ線画の状態で、背景のイメージをざっくりと描いてみました。少し大げさですが、刀の軌跡に沿ってダストを舞い上がらせてみました。

人によって感じ方は異なるとは思いますが、この構図だと少々説明的に感じられます。つまり、居合の姿勢を説明する挿絵としてはこれでいいのですが、一枚絵としてのストーリー性が乏しいかなと感じました。

アングルの見直し

そこで、全体のアングルを見直しました。より躍動感が醸し出されるように地面の角度を大きく変えてみました。

右に30度傾けることで一気に躍動感が高まるように感じられました。このアングルで描き進めていきたいと思います。

関連リンク

ブラシ塗りとグリザイユ、2つの技法が混在したイラストメイキング シリーズ

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