仕上げの最終段階です。
最後は、腰に巻いた真っ赤なストールを描き入れたいと思います。
ストール
ストールの形状
最初に、ストールの外形形状兼下塗りを行います。
名称をストールとしましたが、舞踊に用いるオーガンジー生地のシースルーなひも状の飾り布です。ストール? ショール? 名称はよくわかりません。仮にストールとしました。
今回用いたツールは、「リアル水彩」グループの中にある「水彩平筆」というブラシです。このブラシを幅200~250px、不透明度50%にて一筆描きしました。これが、ストールの下塗り、かつ外形になります。

ストールのシワ
シースルーの素材は、生地一枚なら透けて見え、重なれば色が濃くなります。
予想もできないような不規則なテクスチャーですから、折れ線を引くように気の向くままに描き入れてみました。用いたツールは下塗りと同じ水彩平筆で、幅を5~20px程度に変化させました。レイヤーを分け、こちらは不透明度100%にしています。

布地のアップイメージです。この「水彩平筆」は、細線でも、水彩境界がかかっているため、想像以上に複雑な表現が可能です。

ダスト
空間全体の空気感をもう少し強めたいと思い、空間にダストを散らばせました。金のラメをイメージした黄色を使用し、クリスタ売店にあった無料の「ダスト」素材を用いました。
絵は、これで完成です。
作画データは、作画時のレイヤー構造そのままでフォトショップフォーマットにてアップしていますので、参考になるようでしたら、ご自由にダウンロードしてご確認ください。(zipファイル:64MB)

おわりに
細かな部分についての説明をかなり省略しております。
ただ、ほとんどの場面において、特殊なツールや機能を使わず、太目の筆を用いた彩色に徹しました。元データを拡大表示していただければ、どんなツールでどう描いたかがおおよそわかるかと思います。
当試みがお役に立てば幸いです。
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