ここからは、仕上げの作業になります。作画回数を重ねるごとに、このキャラは武闘ではなく、舞踏の方がイメージとしてふさわしいのではないかと考えるようになりました。
武闘だと、非常に力が入ったイメージになりますが、舞踏や舞踊、あるいは演舞なら、非常に軽く、またいかにキレイに見せるかに主眼がおかれるはずです。絵の表現も大きく変わります。
背景
キャラの右肩から胸へとスポットライトが当たっているイメージなので、クロ、もしくはかなり暗い背景を考えました。
クロ背景
完全なクロの場合は、こんなイメージになります。キャラが背景に埋もれず、手前に浮かび上がったように見え、これはこれでいい感じです。

金屏風
この後の仕上げでは、シューズ、衣装に金の刺繍を施したいと考えました。そこで、背景にも金のテクスチャーをレイアウトしてはどうかと思いました。
金屏風のようなテクスチャーがありましたので、まずはこれをそのままレイアウトしてみました。

そのままだとさすがにキャラが背景に埋もれて見えます。豪華さは感じられますが。
トーン調整
そこで、トーンカーブを調整して全体のトーンを落とすと同時に、パーリンソンノイズのレイヤーを合成モードを乗算として重ねました。

だいぶ落ち着きました。足元のスポットライトらしき光は、合成モードを覆い焼き(発光)にして、オレンジ色をブラシでざっくりと描きこみました。
ブラシ塗りとグリザイユ、2つの技法が混在したイラストメイキング バックナンバー
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