ブラシ塗りとグリザイユ、2つの技法が混在したイラスト・メイキングの2回目は、衣装部分のグレイ作成です。
衣装グレイ
衣装ベースグレイ
最初に衣装のベースのグレイを彩色しました。
このレイヤーは、外形形状のベースにもなります。同色でムラなくプレーンに塗ります。使用ツールにはGペンを用いました。

アッパー部分の影
アッパー側から影を入れていきます。
影の彩色には、縁のくっきりした水彩筆を用いました。筆圧に応じて色の濃さが調整でき、ブラシの進行方向にマニュアルでグラデーションをかけることのできる「水ブラシ」と「水彩なじませ」を用いました。また、大き目の立体影には200px~300pxサイズのエアブラシ(柔らか)を用いています。
何枚かの参考写真を確認しながら、シワの特徴を認識しつつ、バランスよく(※)シワを描き入れていきます。
(※)バランスのよいシワを描くには、シワの個性を維持しつつ、いかに自然で、いかにランダムにレイアウトできるかがポイントと感じています。(恐らく誰にでも)手癖があるため、どうしても同じようなパターンで描いてしまいがちなのではないでしょうか。


シワを描くのは面倒で、難しいです。
シワの影とハイライトのどちらを先に描けばいいかいつも迷います。シワの種類にもよると思いますが、影を面で描き、最初に立体感を把握してはどうかと思います。
そして、ハイライトは最後に別レイヤーで入れると描きやすいと思います。
ボトムス部分の影
ボトムスについても、アッパー同様に影を入れていきます。

ダーク部分
特に色の濃い部分については、別レイヤーを作り、そこに濃いめの色を入れました。
この部分は、不透明水彩ブラシを用いました。

レイヤー構造
この段階でのレイヤー構造です。
衣装のグレイは、「グレイベース」、「衣装影」、「衣装ダーク」の3層で構成しています。衣装はクロに近い濃いめのカラーリングとする予定なので、この段階では外形線は不要と考えています。

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