画力のセルフチェック ー 老若男女の描き分け

マンガ

画力のセルフチェック

一人でイラストを描いていると、最初はそこそこ上手くなっていくのが感じられて楽しいものです。ですが、1年、2年と続けていると、これを仕事にできないものかと考えるようになります。

もちろん、最初から仕事を目指して練習している人はそれなりの気構えでイラストを描いているので問題は少ないでしょう。しかし、仕事にすることなど考えたこともない人にとっては、今の自分の画力が仕事として通用するかどうかはよくわかりません。

そこで、自分の画力を確認するためのセルフチェックを行ってみることにしました。そのひとつが、老若男女の描き分けです。

老若男女の描き分け

自分の画力が世の中で通用するレベルかどうかの最終的な判断は、実際にイラストを仕事として行い、それが対価となって得られることではないでしょうか。

そこで、誰でも容易に参加できるクラウドソーシングのイラスト関連業務を眺めてみました。比較的需要が多いのはマンガ動画です。

マンガ動画は、何のことはない彩色したマンガです。一般のマンガ家の仕事と異なる点は、どんなキャラをどのように描くのかを自分で自由に決められないことです。クライアントの要望に応じたキャラの描き分けが必要になります。

それまでは美少女キャラしか描いたことがなく、そんな状態では仕事にならないことは明白でした。そこで、教科書を参考にして老若男女が描き分けられるかどうかを試してみました。

教科書

用いた教科書は次のようなものです。どちらもKindle unlimitedの会費のみで購読可能です。

  • 立体から考える美少女の描き方 88のコツ 中塚真 著 ホビージャパン
    P10-11に赤ちゃんから大人までの女性の段階的なキャラ(年齢に応じた頭身の変化)
  • マンガの基礎デッサン デフォルメ編 林晃、角丸つぶら 著 ホビージャパン
    P42-45 年齢差の観察と描き分け、子供、大人、老人。顔、身長、頭身、姿勢の変化のイラストあり、ただし、身長と頭身は男性キャラについて

他にも、描き分けについての記述のある教科書は何冊かあります。ただ、頭身と年齢の関係などが明確でなく、ややわかりにくいかも知れません。

基本の女性キャラ

基本のキャラとして、最初に一人の大人の女性を描きました。7頭身です。

基本の大人女子キャラ

年齢別の描き分け

次に、このキャラで赤ちゃんから大人までを描き分けてみました。1頭身あたり、22.5㎝としています。教科書には、赤ちゃんから大人までを7段階に分けた例が挙げられています。

赤ちゃんの2頭身はあくまでもマンガ的デフォルメです。

女子の年齢別描き分け

左から、赤ちゃん(2頭身)、幼稚園児(3頭身)、小学校低学年(4頭身)、小学校中学年(5頭身)、中学生(6頭身)、高校生(6.5頭身)、大学生、大人(7頭身)です。

男性

男性については、小学校の中学年~大人までを描き分け、女性キャラと並べてみました。幼少期の男女差は小さいため省略しました。高校、大人では、男女の身長差を頭一つ分としました。

年齢別男女キャラの描き分け

左から、小学校中学年女子、男子(5頭身)、中学校女子、男子(6頭身)、高校女子(6.5頭身)、高校男子(7.5頭身)、大人女子(7頭身)、大人男子(8頭身)

老人

中年から高齢者までは、この段階では描いていません。

赤ちゃんから大人までの年齢、頭身、男女別イラストを描いたところで、描き分けのコツがなんとなくつかめたため省略しました。

その他のバリエーションについては、必要に応じて描き分ければいいと考えました。

結果

実際に描いてみて、さほど苦も無く老若男女をある程度描き分けられることがわかりました。美少女を2年間描き続けただけであっても、老若男女の描き分けには十分対応できるようです。​

この体験を通し、少なからず自信がつきました。

まとめ

老若男女の描き分けを試したその後で、もう一度クラウドの仕事内容を確認してみました。作業条件を改めて見てみると、老若男女が描き分けられたぐらいでは対応困難なのがわかりました。

現実の仕事では、キャラの描き分けはもちろん、様々なアングル、そして描画のスピード(品質を落とさずに)も求められます。特に描画スピードはちょっとばかし練習したぐらいで改善できるものではありません。描画スピードを上げるには、より精度の高いデッサン力を身に着ける必要があります。

一歩進むごとに新しいゴールが遠くに現れるような気がします。ですが、自己満足で終わっていたら、そのゴールは目に入らないままだったかも知れません。

参考書籍

  • 立体から考える美少女の描き方 88のコツ 中塚真 著 ホビージャパン
  • マンガの基礎デッサン デフォルメ編 林晃、角丸つぶら 著 ホビージャパン

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