クリエーター専門のクラウドソーシングサイトであるSKIMAについて調べてみました。
イラストレーター、特にイラストレーター初心者にとって関心が高いのは、そのクラウドソーシングサイトに今どれくらい仕事があるかではないでしょうか。そして、その仕事に初心者が参加できるか、参加しやすいかも重要な点です。
SKIMAは、クリエーター専門のクラウドソーシングサイトだけに、期待が膨らみますね。そこで、2021年6月21日、午前8時の時点のリクエスト数をカウントし、サイトの概要を確認してみました。
SKIMAにおけるリクエスト数
SKIMAのリクエスト・トップカテゴリは、イラスト、デザイン、文章の3つです。
クライアントは、目的に応じて、この3つのカテゴリから自らのリクエスト(仕事依頼)を出すことができます。
また、登録クリエーターは自らのポートフォリオや対応できる仕事を公開していますので、クライアントは気に入ったクリエーターに直接仕事を依頼することも可能ですし、「キャラ販売」の専用ページから、気に入ったキャラを直接購入することも可能です。
今回は、イラスト、デザイン、文章の3つから、イラストレーターが対応できる仕事として、イラスト、デザインの2つのカテゴリについて、調査日時におけるリクエスト数をカウントしました。
イラストカテゴリのリクエスト数
イラストカテゴリのリクエスト数は、トータルで97件ありました。以下内訳です。
イラスト | |||
似顔絵 | |||
似顔絵 | 2 | ||
ウェルカムボード | 0 | ||
ペット | 0 | ||
その他 | 2 | ||
イラスト | |||
SNSアイコン | 15 | ||
ヘッダーイラスト | 2 | ||
ゲーム&TRPGイラスト | 5 | ||
表紙&挿絵 | 6 | ||
漫画 | 11 | ||
スタンプ | 0 | ||
その他 | 48 | ||
モデリング | |||
Live2D・FaceRig | 3 | ||
その他 | 0 | ||
添削 | |||
似顔絵 | 0 | ||
イラスト | 2 | ||
モデリング | 0 | ||
その他 | 0 | ||
その他 | |||
その他 | 1 |
デザインカテゴリのリクエスト数
デザインカテゴリのリクエスト数は、トータルで13件ありました。以下内訳です。
デザイン | |||
デザイン | |||
バナーデザイン | 0 | ||
ロゴデザイン/文字デザイン | 7 | ||
チラシ・フライヤーデザイン | 0 | ||
名刺・カードデザイン | 0 | ||
パッケージ・包装デザイン | 0 | ||
ポスター・看板デザイン | 0 | ||
その他 | 2 | ||
WEBデザイン | |||
LPデザイン | 1 | ||
Webデザイン | 0 | ||
コーディング | 0 | ||
運営/更新 | 0 | ||
その他 | 0 | ||
写真・動画・アニメーション | |||
動画作成 | 2 | ||
アニメーション作成 | 0 | ||
写真撮影代行 | 0 | ||
その他 | 1 | ||
専用出品 | |||
デザイン | 0 | ||
WEBデザイン | 0 | ||
写真・動画・アニメーション | 0 | ||
その他 | 0 | ||
その他 | |||
画像加工・写真加工 | 0 | ||
その他 | 0 |
考察
イラスト、デザインカテゴリ・リクエスト数
リクエスト案件については、過去の登録情報も掲載されています。そのため、一見すると多くのリクエストがあるように見えます。
「募集中」にチェックを入れて再検索すると現在進行中の案件に絞られます。結果としてイラストが97件で、デザインが13件でトータル110件でした。
この数が多いか少ないかの判断は難しく、あくまでも仕事を求めている登録者数とのバランスになると思います。そこで登録者数を調べてみると、2021年6月21日午前中現在で、登録クリエーター数は約25000名(ライターも含まれる)がカウントできました。
25000名に対して、リクエスト数110件はとても十分とは思えません。
ただし、リクエスト以外にも売買方法があります。キャラ販売ページでの販売や、クリエーターへの直接依頼も可能です。そうした直接依頼に関する情報は公開されておらず、ここでは不明です。
リクエスト内容
イラスト、デザイン関係で比較的リクエスト数の多いのはSNSアイコンです。
SNSアイコンに次いで数の多いのは漫画です。漫画の中には動画漫画の制作も入っていますが、クラウドワークスに比べるとなぜか割高です。
また、意外と数の多いのがイラスト「その他」です。その内容を見てみると、比較的エロものが多いと感じられます。
まとめ
総合クラウドソーシングサイトであるクラウドワークスに比べると、SKIMAの仕事依頼数は決して多いとは言えません。
ですが、クリエーター向けの仕事に絞ったクラウドソーシングサイトとして、クリエーターにとっては魅力的です。
確かにクラウドワークスのデザイン関連案件は多いのですが、その多くの割合を占めているのが、ロゴやバナーなどのデザイン案件です。その点、SKIMAでリクエストされているイラストの多くはキャライラストであり、Pixivで多く見られるスタイルのデジ絵です。
クリエーターの方々に目を向けてみると、仕事が取れている人と、全く取れていない人との格差が大きいと感じられます。その差がどこから出ているのかは、クリエーターの登録情報を見てもよくわかりません。ポートフォリオを掲載していないにも関わらずいくつもの仕事をこなしている人もいますし、明らかにプロレベルなのに実績がない人もいます。
クラウドワークスにおいては、キャラ1点の相場は平均3万円前後ですが、SKIMAでは3000円程度からあります。キャラの一枚絵3000円は明らかにアマチュア向けの価格設定であり、逆に初心者は腕試しとして参加しやすいかも知れません。
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