クラウドワークスのデザイン関連業務分析(2021年6月)

イラスト制作

クラウドワークスのデザイン関連業務

2021年6月18日午前7時時点のクラウドワークス内デザイン案件全数についての調査と分析を行いました。

調査目的

イラストレーターやイラストレーターを目指す方が、クラウドワークスをよりよく活用できるよう、デザイン関連業務の統計データを作成し、その全体像や傾向を見える化します。

調査方法

クラウドワークスに掲載されているデザイン関連30カテゴリそれぞれの案件数のカウントとその内容確認を行います。

調査項目

各カテゴリの案件数、依頼形式、案件に適したグラフィックソフト(ベクター系もしくはラスター系)を確認します。

調査結果

デザイン関連30カテゴリの案件数等(表)

各カテゴリの案件数、依頼形式、対応するグラフィックソフトの一覧表です。

中位カテゴリ下位カテゴリ案件数プロジェクトコンペタスクラスター系ベクター系
ロゴ・バナー・イラストロゴ238312080238
バナー902763090
イラスト155115400155
LINEスタンプ22002
ゲームイラスト22002
印刷物・DTPチラシ431726043
名刺91809
パンフレット1394013
ポスター11001
包装・パッケージ73407
フライヤー・ビラ0000
DTP0000
はがき0000
カード44004
メニュー0000
封筒0000
DM0000
キャラクター・アイコン・アニメキャラクター81708
漫画・アニメ92920092
アイコン52305
グッズ・ノベルティ87108
地図・看板・インフォグラフィック地図・案内図21108
看板51405
インフォグラフィック20202
POP・メニュー・シールシール・ラベル31203
POP22002
CD・本装丁・ブック13211013
CD・DVDジャケット11001
プロダクトデザインプロダクト7250
その他(デザイン)その他312830
総数7433523920262443
各カテゴリの案件数・依頼形式・適したグラフィックソフト(ベクター系、ラスター系)

デザイン関連30カテゴリの案件数(棒グラフ)

カテゴリ毎の案件数です。案件数の多い順に並べ替えています。

各カテゴリの案件数(案件数0のカテゴリは省略しています)

依頼形式(積み上げ棒グラフ)

各依頼形式の総数を割合で示したグラフです。タスク形式が用いられている案件はなく、プロジェクトとコンペの2つの形式でほぼ2分されます。

対応できるアプリケーション(積み上げ棒グラフ)

各案件を遂行するにあたり、ベクター系、ラスター系のどちらのグラフィックソフトが適当かを割合で示したグラフです。ベクター系が全体の6割以上を占めます。

考察

クラウドワークスのデザイン関係の案件総数は調査日時の時点で743件ありました。

30カテゴリを案件数の順に並べると、トップ6カテゴリが全体のほぼ9割を占めます。

依頼形式

デザイン案件全体での依頼形式は、コンペとプロジェクトがほぼ半々です。

コンペは、仕上げた作品を提出しその内容で競います。対するプロジェクトは、過去の実績にてクライアントが候補者を選び、仕事を依頼します。

作業時間が比較的短いアイディア重視の仕事はコンペ、制作に時間を要する仕事についてはプロジェクト形式が用いられる傾向があります。

「イラスト」カテゴリを見た場合、制作にはそれなりに時間を要するためかプロジェクトの割合は74%と大きいのですが、コンペの割合も26%と決して小さくはありません。制作者にとっては悩ましいところです。

対応するアプリケーション

使用するアプリケーションをベクター系とラスター系に分け、どちらの系統のアプリケーションがその業務に適しているかで分類しました。

ベクター系グラフィックソフトの主なものは、Adobe Illustrator、Affinity DesignerやInkscapeなどで、複数ページを扱う場合はInDesignになります。また、ラスター系グラフィックソフトの主なものは、Adobe Photoshop、SAI、クリップスタジオペイントなどです。

案件によっては一概にどちらが適切とは言えないものもあります。ここでは、各カテゴリ全体の傾向を見て分類しています。

全体の4割をラスター系、6割をベクター系アプリが適当であるとしました。

イラストを描いている人の中には、ラスター系のグラフィックソフト、例えばクリップスタジオペイントのみお使いの方もいらっしゃるかも知れません。ラスター系だけでなく、ベクター系のアプリにも習熟することで、倍以上の仕事に対応できる可能性があります。

ただし、ベクター系の仕事の場合、Adobe Illustrator形式での納品を求められる案件も少なくありません。冊子の場合はAdobe InDesign形式になります。

ベクター系の仕事をしたくても、高額なAdobeアプリの導入を求められる場合が少なくないことから、特にクラウド中心で作業する初心者にとっては採算上厳しい面があるかも知れません。

「プロダクト」カテゴリ

個別のカテゴリである「プロダクトデザイン」について、その概要を確認しました。

プロダクトデザインに関しては、アイディア重視の案件もあれば、具体的なデザインの提出を求める案件もあります。

具体的なデザインの場合、今現在は3Dモデルで表現するのが主流です。3面図やスケッチ風の絵でも受け付けてくれるとは思いますが、リアリティの点で3Dモデルにはかないません。

専用の3Dモデラーを使えば作品がプロっぽく見えるだけでなく、外観の3Dデータが提供できることで、仕事の信頼性も高まります。

樹脂ものなどは、成型などの技術的知識もある程度必要になるため、他の2Dデザインとは別物と考えた方がいいかも知れません。

「その他」カテゴリ

また、個別のカテゴリである「その他」には30件以上の案件があります。

このカテゴリのメインの案件はビジネス文書です。プレゼンテーション資料の作成の場合はパワーポイント形式のデータで納品します。

洗練されたシンプルなレイアウトとおしゃれなカラーリングのプレゼン資料が求められることが多いようです。

パワーポイントの全機能を使うにはOfficeのパッケージソフトが必要になり、新たに導入する場合はそれなりに出費を伴います。

まとめ

総合クラウドソーシングサイトのひとつであるクラウドワークスのデザイン案件についての簡単な調査を行いました。

主たる案件はトップ6カテゴリであるロゴ、イラスト、漫画・アニメ、バナー、チラシ、その他に集中しています。

ベクター系アプリで対応できる案件が6割、ラスター系が4割とベクター系の割合が多く、ラスターにこだわらずに、ベクター系にも習熟することで、仕事の範囲が広がる可能性があります。

「イラスト」カテゴリの場合26%がコンペ形式です。コンペの場合、仕上げた作品を提供しなくてはならず、提案前に大きな時間を費やすことになります。時間をかけても採用が約束されるわけではないため、むしろポートフォリオを充実させて、プロジェクト形式の案件に申し込んだ方が無駄が少ないかも知れません。

関連サイト

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