イラストレーターのためのマンガ動画分析のすすめ

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イラストレーターのためのマンガ動画分析のすすめ

マンガ動画とは

マンガの1~3コマを1ページにレイアウトした紙芝居形式の動画は「マンガ動画」と呼ばれています。

マンガ動画がよく使われる動画ジャンル

マンガ動画は、コマーシャル、社会的な話題、ゴシップもの、創作ストーリーなどでよく見られます。

一本のストーリー性のあるまとまったコンテンツにはマンガ動画スタイルがよく合うようです。

基本的には静止画であることから、会話劇だったり、イメージ+ナレーションといった表現が多く用いられます。

マンガ動画があまり使われない動画ジャンル

ニュースや、解説のような「説明」コンテンツには、マンガ動画はあまり使われていません。

このジャンルでは、実写やプレゼンテーション資料とパーソナリティによるナレーションのスタイルがよく見られます。

何故マンガ動画か?

イラストの請負仕事は一回限りが多く、日銭は稼げるものの、コンテンツは役目が済めばほぼ価値はなくなります。

一般に、オリジナルコンテンツはストック性があり、将来的にコンテンツ自体が稼いでくれる可能性があります。​

コンテンツには、書籍、電子書籍、動画、アニメーション、映画など、低予算で制作できるものから、大きな資本が必要になるものまで幅はあります。

イラストの比重の大きいマンガ動画は、イラストレーターが主体的に進めやすいコンテンツのひとつです。ストーリーマンガが描けるなら、マンガ動画も視野に入れておきたいところです。

分析の必要性

人気のマンガ動画を分析することで、同様のコンテンツを作った場合に必要となるリソースが把握できます。​

リソースとは資源のことです。マンガ動画の場合は、コンテンツを作るための人材、スキル、ツール、時間などを指します。これらが事前に分かれば、より具体的な制作プランや費用の見積もりができます。

分析方法

分析方法は、全体の長さ、ページ数、各ページの時間配分、各ページのコマ数などをコンテンツを実際に視聴して確認します。

構成

ページ数、そして各ページの時間配分を確認します。

キャラクター、背景、吹き出し、テロップ

イラストや文字情報に関する詳細を確認します。トータル何名のキャラクターが登場するか、1ページのコマ数、1コマに何名のキャラが入っているか、背景、テロップ、吹き出しなどを確認します。

ナレーション・効果音

ナレーション、個々のキャラに対するアフレコ、用いられている効果音などを確認します。

BGM

BGMが使われているかどうかを確認します。

ビデオ編集、動画品質

ビデオ品質、編集に関わる詳細を確認します。効果的な演出が使われている場合は特記します。

分析の実際

では、実際に分析してみたいと思います。今回は次のコンテンツをピックアップしてみました。

時事問題をミステリアスなショートストーリーにした4分弱の短めの動画です。

アシタノワダイ
(漫画)日本の道路が混みまくってる理由がやば過ぎた!(マンガ)

動画構成・キャラ、背景、吹き出し、テロップ

動画の構成やイラストに関する内容です。

  • 動画長:3:45(エンディングを除く)
  • キャラは、基本的に男女合わせて車中の2名。途中眼鏡の男性キャラが1名登場する。
  • 1ページ1コマのみで、複数コマのページはなし。
  • 写真などと組み合わせているため、イラストの分量は思ったほど多くはありません。
画像番号形式時間間隔イラスト枚数
1写真+吹き出し0:000:09 
2車中の男女キャラ+吹き出し0:090:091
3写真+吹き出し0:180:09 
4写真+吹き出し0:270:11 
5車中の男子キャラ+吹き出し0:380:042
6車中の男女キャラ+吹き出し0:420:033
7図+吹き出し0:450:07 
8図+吹き出し0:520:07 
9車中の男女キャラ+吹き出し0:590:044
10写真+吹き出し1:030:10 
11効果イメージ+吹き出し1:130:16 
12女子キャラ+吹き出し1:290:075
13写真+吹き出し1:360:09 
14プレゼンイメージ+吹き出し1:450:116
15眼鏡の男性キャラ+吹き出し1:560:117
16写真+描き文字+吹き出し2:070:11 
17写真+吹き出し2:180:08 
18女子キャラ+描き文字+吹き出し2:260:088
19男子キャラ+吹き出し2:340:069
20効果+吹き出し2:400:20 
21男子キャラ+吹き出し3:000:0610
22女子キャラ+吹き出し3:060:0611
23描き文字3:120:0412
24トラックの絵+描き文字+吹き出し3:16 13
     
  平均間隔0:08 


ナレーション、効果音、BGM

すべての音声による解説は、男女二人の会話のみで表現されています。

  • 音声:声優による会話形式(男女二人、もしくは女性声優による一人二役)
  • ナレーション:なし
  • BGM:あり
  • 効果音:イメージに合わせたいくつかの効果音が使われています

ビデオ編集、動画品質

特に凝ったビデオ演出はなく、画面をゆっくりと移動させたり、クローズアップさせる程度です。フリーウェアのビデオ編集アプリでも対応できるような編集内容です。

一枚のイメージを横移動させる演出が何度か用いられており、こうしたページでは、イラスト(あるいは写真)は見えている画面サイズ(16:9)よりも横長に作成しておく必要があります。

  • 一枚の横長のイラストを、進行に合わせてゆっくりと右方向に移動させることで、読み終えた吹き出しは画面の右に隠れ、新たな吹き出しが左から画面に現れる演出が何度か用いられています
  • 車の衝突のシーンで、画面全体を揺らす演出が使われています
  • 動画品質:不明(480p[854X480] もしくは720p[1280X720])

まとめ

ひとつのコンテンツを分析することで、具体的に何をすればいいか、イラストレーター本人に何ができて、何ができないかが見えてくると思います。

大きな費用こそかかりませんが、マンガ動画の制作にはそれなりに時間がかかります。

そこで、マンガ動画用の新たな作画を行わず、すでに描き上げたマンガの一部を使ってひとつのコンテンツを作り上げるのも負担の少ない方法のひとつではないかと思います。

例えばYoutubeの場合、コンテンツの数が少なかったり定期的に発信していないと動画も上位表示されにくいという現実があります。マンガ動画にストック性があるとは言え、お小遣い稼ぎをしたいのであれば、それなりに本腰を入れ、再生数を稼ぐための工夫が必要になるかも知れません。

この記事は、イラストレーターにマンガ動画の制作を強くおすすめするものではありません。マンガ動画を作ってみたいと思ったら、事前に既存のマンガ動画をまずは分析してみることをおすすめするものです。

限りある時間を有効に運用し、よりよい品質の作品を作り、より高い収益を得たいものです。

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