フリーウェアのボイスチェンジャーアプリを使い、「しょぼいオヤジ声」を「可愛らしい女声」に変換しようと設定をあれこれいじくってみました。
「しょぼいオヤジ声」でも、設定によってはそれっぽい音声にはなるものの、いくら頑張っても「可愛らしい声」や「アニメ声」にはなりません。
そこで発想を転換させ、出来上がった声から個性的な声を選び、その声に合わせてキャラを設定することにしました。試行錯誤の結果得られたピッチとフォルマントの12種の設定値です。
題して、「しょぼいオヤジ声を個性的な声に変えるボイスチェンジャー設定12選」
早速見ていきましょう。
しょぼいオヤジ声を個性的な声に変えるボイスチェンジャー設定12選
使用したボイスチェンジャーアプリは「恋声」で、一部VocalShifter_leを用いています。設定値は、「恋声」の%設定値ななります。
地声:オタクな30代男性
ピッチ:100%
フォルマント:100%
発声の仕方:これ地声です。ステレオタイプなオタク風の演技をしています。
15歳少女によるナレーション
ピッチ:200%
フォルマント:119%
発声の仕方:ささやき声。オヤジ声でもささやくように話すと、女声っぽくしやすい
40代男性エンジニア
ピッチ:100%
フォルマント:116%
発声の仕方:ややハイトーン。ちょっと口下手な雰囲気を出すために、少しだけ棒読みっぽい話し方をしています
ちょっと弱気な15歳少女の会話
ピッチ:200%
フォルマント:126%
発声の仕方:ハイトーン。感情を込めて話すと、オヤジ声でも高めのトーンになります
ITビジネス経営者風30代男性
ピッチ:100%
フォルマント:116%
発声の仕方:ややハイトーン。エンジニア風男性同様、ちょっと棒読みっぽい話し方です
元気で明るい15歳少女の会話
ピッチ:200%
フォルマント:126%
発声の仕方:ハイトーン
元気なおじいさん
ピッチ:50%
フォルマント:84%
発声の仕方:張りのある声を出してみました
おばあさん
ピッチ:100%
フォルマント:126%
発声の仕方:話す速度をゆっくり目に
モンスター
ピッチ:50%
フォルマント:71%
発声の仕方:できるだけ低い声を出しました
キャリアウーマン風40代女性
ピッチ:141%
フォルマント:116%
発声の仕方:張りのある声を出すようにしました
日本語アフレコ風40代米国人
ピッチ:84%
フォルマント:84%
発声の仕方:洋画のアフレコをイメージした、ちょっと棒読みっぽい話し方をしています
ガラガラ声の10代少女
ピッチ:150%
フォルマント:150%
発声の仕方:ドラえもんを意識して、だみ声にしています
まとめ
フリーのボイスチェンジャーを使っても、「オヤジ声」を「可愛い声」にはできません。そこで、発想を転換させ、結果的に出来た「オヤジ声」に合わせ、いくつかのキャラを作ってみました。
ボイスチェンジャーは身体全体に響くような低音が苦手です。恐らく音程が上手く解析できないのでしょう。ただ、ピッチやフォルマントを下げる場合は、このオヤジ声はあまり問題になりません。
そこで、ピッチとフォルマントを上げる場合にはできるだけハイトーンで話すようにしました。上手く解析できない「オヤジ声」が混入すると、変換後の音声がノイジーになり、音声品質が一気に低下してしまうのです。
ここで得られた設定値は、必ずしも誰にでも当てはまるものではありません。人によって声の高さや声質が異なるため、それぞれに合わせた設定が必要になるでしょう。それゆえ、ご紹介した設定値を用いた場合、予期せぬ新キャラが登場するかも知れません。
ボイスチェンジャーによる声の変換には予測できない面が多く、がっかりすることも多いのですが、想像しなかったよい結果が得られることもあります。やってみないとわからない面白さがあります。
この記事の内容が創作のお役に立てば幸いです。
参考
ここでご紹介した音声を一本にまとめた動画をYoutubeにアップしてみます。よろしければご覧ください。
使用したボイスチェンジャーアプリ(フリーウェア)