2021年5月末から「はてなブログ」に四コママンガを掲載しています。
イラストについてはそれなりに描けるようになってきたな、と自画自賛しておりました。
ところが、イラストよりも簡単と思いこんでいたマンガが、描いてみるとなかなか思うように描けません。
そこで、一般マンガ雑誌とインディーズ系のコミック作品それぞれを改めて読み比べてみました。
何作品かを真剣に見比べたところ、プロっぽい作品とアマチュアっぽい作品との間に明らかな「違い」があることに気づきました。
プロっぽいマンガの絵とアマチュアっぽいマンガの絵を隔てる「違い」とは何か?
「自称イラストレーター」と「イラストコンシェルジュ」との会話を通して、得られた私見をお伝えいたします。
プロっぽい絵とアマチュアっぽい絵の「違い」とは?

イラストはそれなりに描けるようになったんで、今度はマンガに挑戦しています。
ただ、実際やってみるとなかなかうまく描けないんですよね。
どの程度の絵であればプロレベルだと言えるんでしょうね?

前向きに頑張ってますね!
マンガは、イラストにはない、ストーリーや吹き出し、漫符という独特の記号もあって、表現方法が大きく違いますよね。
でも、マンガの絵に着目した場合、プロっぽさの要素は次の2点ですね。
1 デッサン
2 そして、統一感

線があまりきれいに描けないんですが、そこはどうなんですか?

線やキャラは漫画家の個性と言ってもいいかも。
絵として意味が伝わるなら、たどたどしい線であっても、キャラが極端にデフォルメされていても、作品を通して「統一」されていれば、表現や個性として伝わると思うわ。

デッサンが重要なのはよくわかります。
じっくり描ける一枚絵と違って、マンガは様々なアングルやポーズで表現が求められるので、生半可なデッサン力ではとても描けないと実感しました。
二つ目の「統一感」って、デッサンと同じことじゃないんですか?

確かにデッサンと重なる要素だと思います。
マンガは同じキャラが連続して登場するから、キャラの造形が不安定で「統一感」がないと、読者から見て、描き慣れていない素人っぽい絵に見えると思いますよ。

イラストもそれなりに難しいと思うんだけど、マンガはさらに難しいですね。やっぱり数をこなすしかないのかなあ。

プロの連載マンガでも、最初の頃はキャラの造形が不安定だけど、回が進むにつれキャラが安定してくる作品は結構あるよね。
確かな「デッサン」と表現やバランスの「統一感」を心掛ければ、キャラの魅力やこなれた線は後からついてくると思いますよ。

わかりました。
じゃあ早速描くぞ!
って、何描こう?

漫画家の原動力って、スキルをはるかに超えた「何がなんでもこれが描きたい!」っていうパッションな気がするんだけど・・・。
テーマが見つかったらまた相談乗るね!
デッサン力が試されるマンガ
実は、マンガを描く前は、イラストよりもマンガの方が簡単なんじゃないかって思っていました。
特に描きたいテーマがあったわけではありません。一番の理由は、好きなイラストだけ描き続けていても、自己満足だけで終わってしまうかも、と少々不安に思ったことです。
そんな理由でマンガを描き始めたものの、とんでもなく難しいことがわかりました。
好きなアングルとポーズで描く一枚絵と異なり、マンガでは、様々なアングルとポーズ、そして表情が求められます。しかもそれぞれのキャラは誰が誰だかわかるよう、老若男女、そして個性を描き分けなくてはなりません。
ここまでデッサン力が求められるとは思いもしませんでした。そして、ここまで描けないとは思いもしませんでした。私の一枚絵は、たまたま上手くいっただけの作品でしかなかったのです。(しかも自己基準で)
お絵描きパーソンにとってのマンガは、優れた画力測定システムのひとつなのかも知れません。
この本は、表情の表現に迷ったときに参考にしています。適当に描いてもキャラの気持ちが伝わらないとストーリーも伝わりません。参考にできるものは手あたり次第に参考にしています。

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