WACOMのペンタブに『スマイルゼミタブレット 3/3R用 ペーパーライクフィルム 』を貼ってみた

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ワコムのペンタブに高評価の液晶保護シート『スマイルゼミタブレット3/3R用ペーパーライクフィルム』を貼ってみました。

結果としては「良好」です。

最初は違和感を感じました。表面がごつごつしていて、引っかかりが大きすぎるのではないかと感じました。ですが、ほどなくその状態に慣れました。

使用したのは『スマイルゼミタブレット3/3R用ペーパーライクフィルム』

今回試しに貼ってみたのは、

『スマイルゼミタブレット3/3R用ペーパーライクフィルムブルーライトカット保護フィルム』

という、スマイルゼミで使われているタブレット専用のシートです。

あくまでもタッチ機能付き液晶表面に貼るためのフィルムであり、ペンタブに貼るのはちょっともったいない気もしますが、比較的安価であり、評価もよく、使えるものなら是非使ってみたいと思いました。

筆圧が強いこともあり、タブレット用のペン先をしょっちゅう交換しているような気がします。ペン先だけならいいのですが、タブレット表面のシートも気がつくとツルツルになっています。

しばらくは一本だけ持っていた「エラストマー(要するにゴム)」タイプに付け替えて使っていたのですが、このペン先は減りがすさまじく、減りが気になって絵を描くどころではありません。

困ったときのアマゾン頼みではありますが、ペン先がすり減る前に入手しようと思い、急ぎ発注しました。

ネットは、お絵描きパーソンたちの「ペン先」摩耗の悩みであふれてる

タブレット用のペン先は異常に高価です。ワコムの交換用ペン先は5本で1000円です。一本200円は、いくら何でもおかしいでしょう。消耗品ですからね。お絵描きマンとしての感覚からすると一本20円~50円程度に抑えて欲しいところです。

高額に耐えられず、サードパーティーが提供しているペン先に付け替えている人も少なくありません。

ペン先はステンレスやセラミックタイプを自主的に製造して提供してくれている方がいらっしゃいます。ですが、特にステンレスのペン先は、純正でないことによるそれなりの問題もあるようです。すり減るのはペン先だけなので、丸ごとステンレスではなく、ペン先だけ金属のペンがあればいいなと思うのですけどね。

ペン先はもっぱら摩耗という問題が話題の中心ですが、タブレット表面は少し違います。タブレット表面については、描き味についての話題が多いと感じられます。

液タブ用のシートは数多く出ているのですが、ペンタブ用は少なめです。液タブ用にしてもその多くは専用です。サイズをトリミングして使える大き目の汎用シートもあることはありますが、サイズが大きいせいか高価です。貼ってから描き味が気に入らなかったら悲惨ですよね。

ペンタブの実効サイズは、タブレット筐体よりもかなり小さい

液晶タブレットは、液晶で見えている面すべてがセンサーになっています。それゆえ、フィルムは十分大きなサイズが必要になりますし、使用時は常にディスプレイを見ることになりますから、体裁も重要でしょう。そうなると、それぞれの機種にあわせた専用シートが必要になります。どうしても高額になりがちです。

反面、ペンタブのセンサー部分は実は見た目よりも小さめです。

今使っているワコムのPTK-650という機種の場合、本体サイズは 縦:250㎜ 横:380㎜ もの巨大なものですが、センサーの有効範囲は、わずか 縦:140㎜ 横:225㎜ です。本体に比べると6割弱の大きさです。

評価が高く、よく売れていて、単価の安い製品で、このセンサーサイズがカバーできているならそれで充分なのではないか。そう思い今回購入したのがこの『スマイルゼミタブレット3/3R用ペーパーライクフィルムブルーライトカット保護フィルム』という製品です。価格は一枚約1000円(送料、税込み)でした。

スマイルゼミタブレット3/3R用ペーパーライクフィルムのサイズ

ネットで調べた限りではこのフィルムのサイズに関する情報は探せませんでした。そこで、まず、このフィルムが使われているタブレットのサイズを調べました。写真を見る限り、タブレットの本体サイズよりも一回り(ディスプレイのベゼル分)小さいのがわかります。あてずっぽうではありますが、ペンタブのセンサー部分よりは十分大きなサイズと判断しました。

次の図は、実際の『スマイルゼミタブレット3/3R用ペーパーライクフィルム』のサイズです。1㎜単位の定規での実測なので、1㎜以下は四捨五入しています。

スマイルゼミタブレット3/3R用ペーパーライクフィルムサイズ

ペンタブのセンサーサイズである 140㎜ X 225㎜ に比べ十分大きいことがわかります。

スマイルゼミタブレット3/3R用ペーパーライクフィルムの貼り付け

ペンタブに貼るということで、液晶面に比べると、ほこりや気泡をあまり気にしませんでした。

キットには、アルコール洗浄シートや、ホコリ取り用のシールやらが同梱されており、至れり尽くせりといったところです。これもあくまでも液晶面に貼ることを想定しているからでしょう。あるものはフルに使いましょう。

以下、ごくごく当たり前のプロセスですが、張り付けた様子についての写真を掲載しておきます。

スマイルゼミタブレット3/3R用ペーパーライクフィルムをペンタブ上に置き、サイズ確認
スマイルゼミタブレット3/3R用ペーパーライクフィルムの裏面シートをめくりながら、スキジーで少しずつ貼りつけていく
スマイルゼミタブレット3/3R用ペーパーライクフィルムをペンタブに張り付けた状態。表面保護シートがついたままなので、表面は光沢に見える。
スマイルゼミタブレット3/3R用ペーパーライクフィルムの表面保護シートを取り外した状態。マット面が現れる。

『スマイルゼミタブレット3/3R用ペーパーライクフィルム』には、3つの穴があります。恐らくカメラやマイクの穴ではないかと思いますが、この穴はタブレットの上側にした方がよかったですね。大したことはないだろうと思っていたのですが、ペンを走らせたときにこの穴に手が触れるとはっきりと穴が感じられます。

『スマイルゼミタブレット3/3R用ペーパーライクフィルム』の描き味

ペン先をスタンダードタイプ(標準芯:ACK-20001)に戻し、描き味を確かめました。

本来のシート(PTK-650用オーバーレイシート:ACK-10521)に比べて、かなり荒っぽく感じられます。元々のシートの描き味は、かなり細かい紙やすりの面のような感触です。言葉で表現するのは難しいのですが、サラサラした感じでしょうか。

『スマイルゼミタブレット3/3R用ペーパーライクフィルム』の表面は、ゴリゴリした描き味です。最初は引っかかりが大きすぎて気持ちが悪かったのですが、ほどなく慣れました。慣れると、この感触が紙に非常に近いものというのがわかってきました。ひっかかり感が紙と鉛筆に近い、ほどよい摩擦と感じられるようになりました。

ペンの滑り具合が気になるのは、何を描くかによる

ペンの滑りは、常にペーパーライクでなくてはならないわけではありません。例えば勢いよく塗るような場合は、ツルツルと滑ってくれた方が手に負担もかからず、効率よく作業が進むように思います。

今回は、できるだけ線画をきれいに描く必要性がありました。思ったところでペン先が止まって欲しい。ペン先をできるだけ正確にコントロールするためには、適度な摩擦が必要と感じたのです。

ネットからは、ペーパーライクフィルムを貼ることで、さらにペン先の摩耗が激しくなるという声が多く聞こえます。ただ、WACOMのオリジナルのシートにしても摩擦が大きくなるような加工が施されています。なので、あくまでもWACOMオリジナルと比較しなくてはならないでしょう。同程度であれば問題ないはずです。

今回貼ってみたシートは、特に子供たちが使うタブレット専用であることから、その使いやすさはある程度想像できます。ペン先の減りはさておき、WACOMオリジナルシートよりも長持ちするのであれば、このシートを使わない手はないなと思いました。

※私が購入した当時はAmazonで1000円以下でしたが、現時点では値段が高くなってしまいました。良い製品ですが、使うメリットが乏しくなってしまいました。

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