Alisa-Southerncrossファンアート:メイキング(4)

メイキング

【16】Alisa-Southerncrossファンアート:キャラの彩色

背後からの光による逆光と、「ぬいぐるみ」からの光による部分的な順光という二系統の光源を意識しながら彩色を進めます。

まず、逆光を意識して、髪と衣服の下塗りを思い切って暗い色に設定し、色の濃い腕や脚部分に合成モードを乗算にして影を描き入れました。

また、薄いグレイの部分には「ぬいぐるみ」の光による照り返しのブルーを、合成モード加算(発光)にて入れました。

ここで一度色合いを確認します。キャラ全体がやや暗く見えますが、逆光であることを考えるとこの程度が妥当とも思えます。とりあえずこの明るさのままもう少し手を加えます。

上の絵では、全体の色調整レイヤーをオフにしています。

服装全体への影の描きこみ(影レイヤー、合成モード乗算)、背景からの光の照り返し(照り返しレイヤー、合成モードは加算(発光))、「ぬいぐるみ」からの光の照り返しを入れていきます。照り返しにはエアブラシ(ソフト、もしくは自作)を用いています。

この絵以降では、全体の色調整レイヤーをオンにしています。

ラフに明るさを調整したもの

ここで、最初にラフにトーン調整した絵と比較してみます。

ラフの段階では、もう少し明るいトーンが使われているものの、さほど不自然ではありません。このラフの明るさを参照し、髪、衣服の下塗りの明るさを再調整しました。

これで、だいぶ自然に見えるようになりました。

【17】Alisa-Southerncrossファンアート:左手照り返し

全体のイメージがかなりつかめてきたので、ディテールの仕上げを進めます。

次は左手の指のひとつひとつに外周からの照り返しを追加しました。照り返しにはエアブラシを用いましたが、指どおしが重なっている場合、うまくスプレイできませんので、指ごとに塗りたい面を選択ツールで囲い、スプレイしました。

【18】Alisa-Southerncrossファンアート:カチューシャテクスチャー追加他

いくつかのディテールを一気に進めます。この絵では、次のような処理を施しました。

  • カチューシャへのテクスチャーを追加(PhotoACの「革」写真をテクスチャーとして用いました)
  • 左手指先への雷光の追加(雷光素材は、ぬいぐるみと同じくPhotoshop用素材を用いました)
  • 髪への影の追加(水彩水多めブラシにて)
  • 髪へのハイライト追加(水彩筆にて白を置き、色混ぜ(ぼかし)で頭頂に向かって伸ばし、色混ぜ(指先)で形を調整)
  • スカートへの影の追加(水彩水多めブラシにて)
  • スカートへの照り返し追加(エアブラシにて彩色、合成モードは加算(発光))

この段階では、ディテールをどんどん仕上げていくような感じですね。大きな部分はほぼほぼできているので、必要に応じてレイヤーを重ねて、光物や、ハイライトなどを追加していくようなイメージです。全体からすると個々の作業は小さく細かいのですが、そうした作業を積み重ねていくうちに、全体の印象が大きく変化していくのがわかります。

【19】Alisa-Southerncrossファンアート:最終調整

全体を見ながら、不自然に見える部分がないかを確認します。架空のシーンなのでどの段階で完成かは自分で決めるしかありません。左手のトーンがやや暗く、また指先が発光しているのにも関わらず、指全体が暗いと感じました。そこで、指先側半分ぐらいにエアブラシで赤を覆い焼き(発光)にて追加しました。

さらに、雷光近くの髪や衣類などに部分的な強い照り返しを加えたり、髪の縁にハイライトを弱めに加えたりと拡大しないとわかりにくい部分にも細かい細工を施しました。また、首のリボンがちょっとヨレヨレの印象があったので、これを小さめなものに変更しました。

完成

これで完成です。

作業時間は約20時間でした。内訳は以下のようになります。

  • ラフ線画 2時間
  • 構図検討 2時間
  • 下塗り、背景案 2時間
  • 肌影、髪線画仕上げ 1時間30分
  • カラダ線画仕上げ 1時間30分
  • 線画、下塗り等細かな修正、調整 1時間30分
  • キャラ全体のトーン確認(黒+消しグラデーションレイヤーを重ねて調子を見る)30分
  • 衣服の下塗り色調整、影追加など 2時間30分
  • 衣服のトーン調整など 1時間
  • カチューシャ形状調整 30分
  • カチューシャテクスチャー追加、照り返し追加、調整 30分
  • 左手調整 30分
  • 髪へのハイライトなど追加、調整 1時間
  • 細かな修正、調整 2時間30分

【20】まとめ

説明が未熟なこともあり、結構大変に見えるかも知れません。実際はかなり感覚的に進めており、気分が乗っているときは時間を忘れて作業に没頭してしまいます。さほど大変と感じることはありません。

ただし、すべての作業がスムーズに進んでいるわけではありません。こうしてプロセスとしてまとめるとあたかも規則的に、論理的に進めているかのように見えますが、どの段階のどんな小さな作業も少なからず試行錯誤しながら進めているというのが実態です。プロセス通りにためらいなく進められたら恐らく数時間ほどで終われるのではないかと思います。

この記事の中では十分な説明ができていない部分が多々あります。例えば瞳などは、以前描いた絵からパーツを部分的に持ってきて色とサイズを変更して流用しており、ここでは説明を省いています。

不足している部分は、今後追記していければと考えております。また、クリップスタジオペイントの作画データは、内容を整理したのち配布用ファイルに置く予定です。

以上、お付き合いいただきありがとうございます。この記事が少なからず参考になれば幸いです。

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